FXの通貨単位とは何なのでしょうか。
10万通貨・1万通貨・1000通貨をわかりやすく解説していきます。
取引をする上では大切な用語なので、これからFXを始める人は必見ですよ。
通貨単位とは
通貨単位は、取引をする時の通貨の単位を言います。

通貨単位は、通貨ペアの左側の通貨が使われます。
ちなみに、FXでは日本円は右側と決められているので、日本円は通貨単位にはなりません。
では、通貨単位とは、一体何なのでしょうか。
FXでは、通貨を1枚1枚売買しているわけではありません。
ある程度まとまった単位で売り買いを行っています。
このまとまりの事をLotと呼びます。
Lotの通貨単位の量はFX会社によって異なります。
では、通貨単位の量を見ていきましょう。
通貨単位の量
では、通貨単位の量はどのくらいあるのか見ていきましょう。
通貨単位の仕組みを知るには、今と昔の通貨単位の考え方の違いを知る必要があります。
昔の通貨単位

先ほども申し上げましたが、取引の通貨単位の量は各FX会社が設定しています。
従来、FX会社では1Lotは1万通貨単位と決まっていました。
日本円でいうと1万円、USドルでいうと1万ドルの資金が最低でも必要だったのです。
そして、昔はレバレッジを何百倍もかけることが可能でした。
今のレバレッジが最大25倍であることを考えると、昔は相当ハイリスクな投資法だったことが分かりますね。
このことから、1万通貨単位が最小単位でもレバレッジさえ高く設定すれば、少額資金で取引できたのです。
今の通貨単位
1998年から、外国為替取引は完全に自由化されました。
その結果、FXの取引額は毎年増加していっています。
取引が増加する中で破産する投資家を増やさないために、金融庁はレバレッジ規制を行うことにしました。
今、レバレッジは最高25倍と定められていますが、今後は10倍にすることも検討されています。

レバレッジ規制を行った結果、10,000通貨単位で取引を行うにはある程度の資金が必要になってしまいました。
少額でFXを始めることができなくなってしまったので、その対策としてFX会社は通貨単位を下げ始めたのです。
現在、主な通貨単位はこちらの4種類です。
- 10万通貨
- 1万通貨
- 1,000通貨
- 1通貨
通貨単位の見方
取引に慣れないうちは、少額の通貨でスキルを伸ばす方法が一般的です。
しかし、今後取引を増やしていきたい時にはどの通貨単位が適切なのでしょうか。
また、プロのトレーダーはどの通貨単位を行っているのでしょうか。
今後プロになった時の参考のためにも、将来を思い浮かべながら順番に見てみてください。
10万通貨
プロのトレーダーは、10万通貨で取引を行う人が多いです。
先物取引などトレードを行うには約50万~100万円の証拠金が必要で、通貨単位でいうと10万通貨です。
実は、プロにとって1万通貨は資金が少なすぎるため、自分の思うようなトレードを行うことができません。
そのため、プロは通常10万通貨で取引を行います。
1万通貨
1万通貨は、プロにとっては少ないし、初心者にとっては多すぎますよね。
今、1万通貨を使って取引する人は意外にも少ないです。
昔からトレードを行っている投資家は、そのままの流れで1万通貨で取引をしている場合があります。
しかし、基本的にFX会社の通貨単位の上限は10万通貨なので、取引に慣れた人は1万通貨を飛ばして10万通貨に移行する人が多いです。
1万通貨の取引には、だいたい5万円の証拠金が必要となります。
1,000通貨
初心者に一番おすすめの通貨単位は1,000通貨です。
1万通貨と比べて、少額の証拠金で済みますので損失が出ても抑えることができます。
レバレッジが25倍なら、資金は4,000円から取引できますよ。
通貨ごとの目安金額は下記の通りです。

ただ、25倍のレバレッジは最大なので、初めは少ないレバレッジで始めた方が安全ですね。
ビギナーズラックが起きても、必要なスキルがなければどこかで大きな損失が出てしまい、長期のトレードは難しいですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれのレベルに合った通貨単位の量が分かりました。
まずは、少ない通貨で少しずつ覚えていきましょうね。
少ない単位の取引は損失が少ない分利益も少ないので、面白味に欠けるかもしれません。
しかし、一つ一つ経験を積んでいけば、いつか10万通貨を扱うプロのトレーダーになれるのも夢ではありませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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